コーチングとは?
最も重要なこと、メリット、デメリット、学び方についてわかりやすく説明します
コーチングが、主に人材育成の手法としてだけ認知され、企業に売り込まれていることや、カウンセリングのように用いられていること、自己肯定感やモチベーションのアップの手法として利用されていることはとても残念です。
本当の、オーセンティック・コーチングの在り方とは大きく異なっているからです。
このページでは、主にコーチング(オーセンティック・コーチング)の基本から、ティーチングやコンサルティング、カウンセリングとの違い、メリット・デメリット、学び方などをまとめています。
苫米地式コーチングのProtostella Coaching
目次
もう結論を言います
コーチング、オーセンティックコーチングで最も重要なこととは?
コーチング、オーセンティックコーチングで絶対に避けなければいけないことは?
コーチングとカウンセリング、ティーチングやその他との違いについて解説します
コーチングとは?
コーチングとは、コーチングを受ける側が、自由に豊かで本当に幸せに生きるために、自分と深くコミュニケーションを取ることです。そのために自分が人生において本当にやりたいこと、誰にも止められないどうしても成し遂げたいこと「ゴール」を見つけ設定します。
コーチの仕事は、コーチングを受ける側(クライアント)がより深く、そして広く自分自身とコミュニケーションが取れるように、な場を作ります。常識や思い込み、根拠のない当たり前に囚われてしまい、自分の可能性に制限をかけないように、未来・未来からの視点に立ちつづけられるように促し、
そしてクライアントに自分がかけがいのない大切な存在であること、限界のない可能性を持っていること、自分で設定したゴールを達成し得るだけの高い能力を持っていることを実感させます。
以上のことを全て自分自身で行うのがセルフ・コーチングです。
会社・ビジネスにおけるコーチング
ビジネスにおいてのコーチングでは、会社のゴールが、社長以下、部署、上司等、社内の関わる全ての人の「ゴール」を包摂するものである必要があります。
それなら(一分と違わず全く一緒ということは無理ですが)迷わずゴールに向けて進むことができます。自分が会社で。ビジネスでどうしてもやりたいことが会社のそれと部分的にでも一致していることが重要です。
全てスタートはゴールです。
ゴールに照らし合わせながら必要なら管理、指示、指導、アドバイス、フォローをすることになります。
管理、指示、指導、アドバイス、フォローされる側も自分のゴールを達成するためのことですから、概ね了承と言ったところになるはずです。
決して人材育成という名のもとに、コーチングを会社や(上司である)自分に都合の良い部下にするために用いてはいけません。
もう一つ、自分自身も例えば給料のためにコーチングを受け、そして上司などからの指示、指導を受けてはいけません。
ゴールが既存か本当に自分が成し遂げたいことかどうか?
今のあなたの「ゴール」:目標(未来の理想の自分)はあなた以外の誰かによって決まっている場合が多いです。自分で決めたつもりのものでも、それはあなたの過去、親、先生、なぜか思い込んでしまっている常識、当たり前に囚われていることを元にしています。一度きりの人生の目標がそれでいいのでしょうか?全同期の103%の売り上げ目標、会社の年度末の目標や、社長になる、そんなことでいいのでしょうか?
じっくり考えてみる必要があります。
スポーツ、競技、アスリートのコーチング
まずは「ゴール」の設定です
その上でコーチの仕事はコーチングを受ける相手にいかにチャンピョン、金メダル、1位、優勝に値する人間(チーム、チームの一員)であるか、重要で比類ない、かけがいのない大切な、制限のない可能性を秘めた存在であることを確信させるのがコーチの大きな役割です。
そこから練習方法の指導、高度な技の伝授・開発、戦略の立案、そしてフェアプレイ、相手へのリスペクト、マインドセット、などなどでしょう
もう結論を言います
コーチングで最も大切なことは?
それは相手、コーチングを受ける側の気持ち(マインド)です。
コーチングは受けた相手(以下、クライアント)が、自分がいかに大切でかけがいのない、可能性に満ち溢れた存在であるかに気づくためにあります。
それを実感できた人が発揮する力は想像を遥かに超えるほど大きく、限界がありません。
コーチング、オーセンティックコーチングで最も重要なこととは?
コーチング、オーセンティック・コーチングで最も重要なことは、クライアントが自由で豊かで、本当に幸せに生きるようにすること、ただそれだけです。
クライアントの利益、100%です。
クライアントを他者に都合の良い状態にしようと考えてはいけません。そもそもそのんな考えではコーチング、オーセンティック・コーチングはうまく機能しません。
人は自分が利用されようとしている、誘導されようとしていることには敏感です*。少しでもそんな相手の思惑を感じた途端に抵抗、シャットダウンしようとします。使いこなそう」コーチの仕事は、コーチングを受ける側の人に、いかに自分が大切でかけがえのない、限りない可能性を秘めた存在であるかを正しく伝え、実感してもらうことです。
それを理解せずにコーチングをする側に必要な知識を学び、スキルを習得してもコーチング本来の機能を発揮できません。
コーチング、オーセンティックコーチングで絶対に避けなければいけないことは?
コーチング、オーセンティック・コーチングで最も避けなければいけないこととは、コーチングを受ける側の人の可能性に制限をかけることです。
これまでの価値観、当たり前、定石、前提を押し付けてはいけません。
それらを全て覆すためにコーチングはあります。良かれと思ったことが相手の無限の可能性を制限してしまいます。
会社の方針、目標や模擬試験で判定の良かった学校を志望校にするように導くのはもってのほかです。
これは本当に難しいです。コーチの訓練と胆力、生き方が試されます。
アマチュアのコーチ、コーチとオーセンティック・コーチングのコーチとの違いはここにあります。
コーチングはティーチングやカウンセリング、その他との違いについて解説します
ティーチングは、する側と受ける側がアサーティブではありません。問い(または目標)、正解と(多くの場合)その最適解はすでにする側が持っています。カウンセリングは、受ける側の不安や悩みなどを解消する(癒す)ことが目的のコミュニケーションです。コーチングと似ている部分はあるものの、最も大きな違いはゴール設定他、方法や目的が異なります。
コーチングとカウンセリングの違い
コーチングとカウンセリングの違いは大きく「ゴール」を設定するかどうか、どこから「今」を見るのかです。そして未来にだけ集中するのがコーチング。過去に焦点を合わせて今を見るのがカウンセリングです。
まず、コーチングはどうしても誰にも止められない達成したい「ゴール」、人生の大目標を見つけ、設定することから全てが始まります。「ゴールを達成した」未来の自分を創り、そこから「今」を見ます。重要なのは未来から見た「今」です。過去は一切関係ありません。興味、集中するのは未来だけです。
オーセンティック・コーチングに適している人は、過去に囚われている人、自分がなにをしたいのかわからない人、成果を求めている人や目標へ向かう手段がわからない人、理想と現実にギャップを感じている人、最終的には自由で豊かで本当に幸せになりたい人などです。
一方、カウンセリングはゴールを設定しません。今、どんな悩みや不安を抱えているのか、その原因究明のために過去に着目し、克服または解決のために今からできること、その心理的な面からサポートします。コーチングは未来のゴールを設定しますが、明確な目標を設定するのではなく、本人の悩みや不安が無理なく穏やかに解消されるまで続けることが大きな違いといえます。カウンセリングは「今」不安や悩みを抱えている人むけでしょう。必要ならカウンセリングで不安や悩みが薄らぎ、十分なパワーが貯まったらコーチングを受けるのがおすすめだと思います。
コーチングとティーチングの違い
ティーチングは学校の先生と生徒、会社の上司と部下を思っていただければ一番わかりやすいでしょう。知識やスキルを教える、特に多くの人に一度に教えるのには効果的です。
ティーチングでは目的、目的のための問い、完成型、達成すべき目標を定めるのはティーチングする側です。その目標、さらに目的を達成するための知識とスキルを教えることがティーチングです。
ティーチングはほとんど知識のない多くの人に一度に効率よく学んでもらえるメリットがあります。
ティーチングする側、学校の先生や会社の上司、社長は「最近の人は意欲、ハングリー精神がない」言い、生徒、社員は「こんなことをしてなんになるんだろう」と考えます。
そして両者とも「まあ、学校なんて会社なんて、そして世の中なんてこんなものだ」と折り合いをつけて目を瞑って日々を消化していきます。
ティーチングだけではこんな状態は変わりません。
言う側と言われて思う側が入れ替わるだけです。
せいぜい「俺も若い頃はそう思っていた」とお互いを慰め合い、余計なことを言って波風を立てたり面倒なやつだと思われないようにじっとして黙っていくことを受け入れる…この連鎖です。
これれは全て未来からの視点がないから、「これを習得すればこんなことができる。夢に近づくためだ」と思えないからです。
コーチングで言えば「ゴール設定」ができていないからです。
コーチングでゴール設定をして未来からの視点を持ってから入る学校、会社を、そこで何を取得するのか自分で選択してからティーチングを受ける必要があります。
大切なのはゴール、自分で選択し行動することです
その上で、そんなマインドになった上でティーチングを受けなければいけません。
教師、上司はそのサポートをしながらティーチングをする必要があります。
コーチングとコンサルティングとの違い
いきなりですが、コンサルタントは大変です。そもそもは相談役。クライアントの現状を分析し原因を究明し、解決方法を明示する仕事、実行支援までも行います。
豊富な知識、分析能力、アイディア、ソリューションの作成、プレゼン力、そして実行力。何より結果を出すことが必須です。
ひどい困ったお客様なら「なんでこんなところに連れてきたんだ、着くのが遅い、乗り心地が悪い、思って知多場所と何か違うところに連れてきた」と文句を言えばいいだけです。「こっちは高い金を払っているんだぞ」と言いかねません(言い過ぎですね。ごめんなさい)
コーチングとコンサルタントとの違い、それは解決方法を誰が見つけるのかです。コンサルタントはコンサルタント自身で解決方法を見つけます(実行もします)
コーチングでは解決方法を見つけるのも実行するのもクライアント自身です。コンサルタントはクライアントに関する、所属する業界について深く広い知識を持っている必要があります。コーチングのコーチには必要ではありません。むしろ邪魔になる可能性があります。
コーチングでは「クライアントの可能性を背に減してしまうようなことは絶対にしてはいけないから」です。コンサルタントは過去の知見、事例をもとにして分析し、これまでに最も近いパターンをからの定石通りに戦略を練ります。
クライアントを現在の視点での普通に、優良に、最適な状態にすることができます。
でもそれはクライアントの可能性を制限します。
現時点での最適解、未来は描けるかもしれませんが、全く新しいモノが生まれることはそうありません。
コーチングとその他、メンターやモチベーターとの違い
コーチングとモチベーターの違いとは?
モチベーターは個人、グループの士気、モチベーションを高めるのが役割ですです。
その多くは、あくまでも組織・グループまたは聴衆を呼んだイベントでの利益のための存在です。
ほとんどがあらかじめ自分以外の誰かが定めた目標が、自分が行動することがいかに重要であるのか、それが個人の成長や成果創出と、グループとどのように関連し、自分を高めたり、利益につながるのかを理解してもらいをやる気を引き出します。
内的動機をフル活用します「なるほどだったらよし、やろうじゃないか」
コーチングとは異なり、自分で「ゴール」を見つけて設定することはありません。
コーチングとメンターの違いとは?
ビジネスの場合のメンターとは指導者、助言者、簡単に言えばお手本になる人です。新入社員や若手社員に指導、助言しながら成長を促し精神面をサポートします。
少し本音を言いやすいように、同じグループとか利害関係などのない人がメンターになる例が多いです。
コーチングのメリットはあなたに何をもたらすのか?
《ゲシュタルトの再構築》
思いもよらない多角的な視点を得られます
それをきっかけに、これまでのものの見方が変わり、全く新しいことが目に入るようになります。
新たな起点ができ点と点が線に、面になり新たなゲシュタルトが構築されます
そこから新たな独創的な発想が自然と生まれます。
《自分自身を生きるようになる》
〜自分で重要度を判断し、未来を選択する生き方を取り戻せる〜
判断、合否を他者に委ねる生き方は辛いです
もう大人なんですから、先生、親、上司がすでに持っている正解探しはやめましょう
そもそもが違う人の(気まぐれにも思える)正解に合わせるのは無理
自分の評価、判定は自分
相手とは違っていても当然、そして違いと自分の価値とは関係ない
《毎日をワクワク、ドキドキして暮らせる》少しだけ居心地悪いムズムズ感も
ゴールに向かっているからのためなら嫌なことがワクワクに変わります
もし嫌ならやる必要はありません。
ジャズ・ピアニストの上原ひろみさんの言葉を引用します。
「必ず自分の人生がより豊かになって
いろんな物が学べているという実感がある以上
苦労なんて苦労ではないし、喜びだと思っています」
コーチングで言うと
”ゴールが認知を変え世界を変える”です。
《全てを未来に集中させる》
オーセンティック・コーチングでは過去は一切関係ありません。
ですから過去の自分が○○だったとしても、未来には全く関係ないと考えるからです
(そして嬉しいことに、それは事実です)
だから「私は○○な人だから」とか、学校では成績が悪かった、運動が苦手だった、絵や音楽の才能がない、コミュ障で人付き合いが下手…などの過去の誰の何と比べての誰の評価かもわからない、なぜか思い込んでいる常識、普通から解放されることができます。
コーチングの主なデメリット
1.コーチ(をする側)が育つまでに時間がかかる。
高い資質・人間力が求められる(生き方、魅力、胆力)
2.コーチ及び周囲が以下の能力が育つまでに時間がかかる
1)クライアントの変化を認識する力
2)変化を適切にフィードバックできる力が必要
3.コーチングそのものの魅力に囚われると、相手(クライアント)のためであることをおざなりにしてしまう(コーチングのワザ・理論に溺れてしまう)
4.特に社内コーチングの取り組みなどは、労力がかかり継続が困難あっという間に形骸化してしまう
コーチングに必要な三つのスキル
1.傾聴
2.質問
3.承認
コーチングの手順・進め方
コーチングの手順ですが、主にセッション中にコーチが何をするのかについてを中心に記載します。少し細かいですがとても重要です
1.コーチはクライアントの様子を観察する
人は意識をしないと一度見た相手を良く見ようとはしません。慣れた道だとなんとなく歩いてしまう、体が覚えた通りに歩いてしまうようにです。コーチングのクライアントはセッションとセッションの間の期間、セッション中にも変化していきます。コーチは常に意識してクライアントを観察する必要があります。かといってジロジロと面と向かってみてクライアントを怯えさせたり不安、不快な気持ちにさせないように穏やかに自然と、でも意識してしっかり見る必要があります。
観察はセッション中だけではありません。クライアントからの問い合わせ方やその文面、説明会での様子、セッションでこちらに近づいてくる様子なども重要です。
これらはクライアントの変化を察知するためはもちろんですが、コーチがセッションに入る準備、クライアントとのセッションの空気感、場、ラポールを形成するためにとても重要です。
一つ、具体的なコツとして、セッションの前に首や肩を回す、目を瞑っての深呼吸をするのはおすすめです。お互いにこれまでの経緯やその日のセッション前のことをリセットして改めて新鮮な気持ちで向き合うことができます。
何より、リラックスできますよね。
2.ゴールを設定する
「ゴールを設定する」
「ゴール」はもちろん最終的な目指すべき到達点です。そしてゴールの設定はコーチングの全てのスタートです。ゴールを設定しそれを起点にすることで「現状」を確認することができます。
その後、現在の状態を確認、明確化し未来の理想の姿との差を認識、それをタスク化していつまでに何をどのようにしてステップ・バイ・ステップで無理なく達成していく…のはおすすめしません。理由は
クライアントの可能性を制限してしまうからです。
可能性を制限すること、これはコーチングではぜったいに避けるべきことです。
そしてゴールを設定することはゴールを見つけるための手段でもあります。ゴールを見つけるためにゴールを設定するとは?卵が先か鶏が先かのようなお話に聞こえますよね。
ゴールを
「ゴール」は再設定されます。必ずです。コーチングのセッションの最初の数回はと3はセットというか、両輪、互いに作用し合う内容です人は意識をしないと一度見た相手を良く見ようとはしません。慣れた道だとなんとなく歩いてしまう、体が覚えた通りに歩いてしまうようにです。コーチングのクライアントはセッションとセッションの間の期間、セッション中にも変化していきます。コーチは常に意識してクライアントを観察する必要があります。かといってジロジロと面と向かってみてクライアントを怯えさせたり不安、不快な気持ちにさせないように穏やかに自然と、でも意識してしっかり見る必要があります。
観察はセッション中だけではありません。クライアントからの問い合わせ方やその文面、説明会での様子、セッションでこちらに近づいてくる様子なども重要です。
これらはクライアントの変化を察知するためはもちろんですが、コーチがセッションに入る準備、クライアントとのセッションの空気感、場、ラポールを形成するためにとても重要です。
3.過去からの常識、思い込み、なぜかとらわれていることを取り除く(スコトーマを外す)
4.クライアントに自分の重要性、可能性と高い能力があることを実感してもらう
5.最適なタイミングを見計らってゴールを再設定する
コーチングを習得する方法
1.クライアントにコーチングをする
これ一択だと思います。
習得するのならば誰かに練習台になってもらう。
できればコーチング・フィーをいただいてコーチングをする
その為にはまずは知識を学ぶ必要があります。
そしてコーチングをしながらさらに学び、学んだことをコーチングでクライアントに試してみて、より深く理解し、腹に入れてまた知識を学び…の繰り返しだと思います。
感覚で言えば、最低でも一年、習得となれば4〜5年はかかると思います。
そして終わりはありません。学び続けコーチとしてあり続けないといけないと思っています。
もしも「わかった。理解しつくした。もう学ぶことはない」と思ったとしたら、お釈迦様になったかコーチではなくなったか、勘違い、生悟りだと思います。(だから楽しいんですけど)
コーチングは武道や芸術に似ているなあと思います。
常に未完。
コーチングが武道に似ていることをイメージしていただくために具体的にな例として(適切なのか、本当にわかりやすい例なのかはわかりませんが)柔道の打ち込み稽古と乱取りについてを紹介します(引用元 https://www.judo-ch.jp/knowledge/training/ ホームメイト 柔道チャンネル 柔道の練習の仕方 から)
かかり練習は「打ち込み」とも呼ばれ、技を覚えるための基本的な練習。かかり練習の目的は、技を仕掛ける手順や構造を理解して習得すること。技に入る動作まで、ひとつの技を繰り返し連続して練習することで、形や技のタイミングを習得します。(以下略)
「約束練習」
かかり練習で技の基本を身に付けたら、次はより実戦的な練習に進みます。2人1組になって、互いに定めた条件(約束)のもとで行うのが「約束練習」。技の正しい姿勢や崩しなど、実際に相手がいる状況で動くことで技の動きを学びます。(以下略)
自由練習は「乱取り」(らんどり)とも呼ばれる、実際に相手と組みあう実践的な練習。かかり練習と約束練習で練習した技について、実戦での体さばき、技の掛け方、力の使い方などを確認します。
自由練習でのコツは、正しい姿勢を保ち、力まないこと。自由練習は試合形式で行われますが、勝ちにこだわるのではなく、技を正しく体得することを重視しましょう。
また、自由練習は、自分と相手のスキルに合わせた内容で行うことが大切です。勝ち負けを競う場面ではないので、いきなり全力でぶつかるのではなく、相手の技能が自分より上・同等・自分より下の場合それぞれに合った内容での練習が必要。特に初心者は安全を第一に考え、無理して怪我をしないように注意して取り組みましょう。
自由練習は技の研究や得意技を工夫して試すことができる絶好の場です。自分の得意な技を見つけたり、より効果的に活かす方法を探したりしてみましょう。
練習の中では、タイミング、効果的な技の掛け方、防御方法などを学ぶことができます。大切なのは、投げたり投げられたりしながら、取りも受けも積極的に行うこと。基本を大切にしつつ、技の精度を高められるように、経験を重ねることが重要です。
4.企業の研修などでコーチングを学ぶ
おすすめはしません。
誰か(部下)を自分や会社の都合の良い人材に育成しようとゆう思惑が少しでも入っているのですからオーセンティック・コーチングではありません。きつい言葉で言えば自分で考える優秀な奴隷を作るための研修です。クライアントの可能性を制限するものでもあります。コーチングとしてはやらない方がマシです。「コーチング」ではない、別の名前にしてくれないかと願っています。
5.資格を取る過程で学ぶ
「資格を取ること」が学びのモチベーションになるから、より一生懸命に学ぐことができる。それはわかります。
ただこれも学ぶことが大きな重点になりますから、”習得”という観点からすればその後のクライアントへのコーチングの回数、実践をいかに積むのかうを大切にするべきだと思います。資格の取得のためだけならば特にいらないかなと思います。なんとなく箔がつくとか、クライアントの集客の際に使えるという側面はあるとは思いますので否定はしません。
あと、実際は「資格商法」かなあ…と思う場合が多いです。よくよく考えて納得が行くのならそれはそれで良いかなとは思います。
ただ、教える内容が上記4のようなクライアントの利益100%ではないとか、クライアントの可能性を制限するとか、あるいはあなたのコーチング、コーチのあり方を制限するものである場合が多いかなと思っています。
歯切れが悪いですよね。明確に答えるならやっぱり不要です。
コーチングの歴史(豆知識)
コーチングの「コーチ (Coach)」はハンガリーのコチで製造された乗り心地の良い「馬車」がその由来です。
「人を目的地まで早く正確に、そして快適に送り届ける」ことからでした。その後19世紀になって、英国では当時の大学生がチューター、家庭教師のことをコーチと呼ぶようになりました。米国ではスポーツの指導者をコーチと呼ぶようになりそれが広まっています。
私のうろ覚えなのですが、コナン・ドイルのシャーロックホームズの中で移動する際にコーチを呼ぶ、コーチに乗る…で馬車を使っていたと思います。(確認はできていません)
ところでコーチの語源が馬車と説明するのは控えた方が良いかなと思っています。(書いていてなんなんですが)
それは現在のコーチングにとってはほとんど意味がないこと、それどころか聞いた方が「馬車?目的地まで送り届ける?ということは自分(クライアント)は目標、ゴールを御者に告げて、あとはのんびり座って居ればいいんだな」と間違った理解、イメージをしかねません。そんなことになるのなら、特にコーチングをよく知らない方には伝えないほうがよっぽどマシです。
豆知識に留めておくほうが良さそうです。
最後にコーチングに関して本当に伝えたいこと
繰り返しになりますが、
コーチングはクライアント(コーチングを受ける側)が自由で豊かで、本当に幸せになるためにあります。
クライアントを他の誰かの都合のいい人に”育成”するために、コーチングを用いてはいけません。
コーチングはあくまでもクライアントのためにあります。
オーセンティック・コーチングの苫米地式コーチングでは「コーチングはクライアントの利益が100%」と表現します。
コーチングに限っては、クライアント(ある程度は大人、自己責任を理解している大人や子供)が自分自身のゴールを見つけ設定する際には、他の誰かからの影響を強く受けないようにすることが大切です。誰か他人の利益になるような望み、親や先生の躾や教育、会社や上司の目標など、さらには常識、世間の目などなどです。
例え「クライアントのためだから」と良かれと思っていう助言、指導も例外ではありません。もちろん全部、全てダメということはなく法は遵守、子供には適切な対応が必要です。
なんのために「他者からの強い影響」を受けないように知るのか?
それはクライアントの自由を奪い、自身の可能性に制限をかけてしまうことがないようにするためです。
苫米地式コーチングのProtostella Coaching
「クライアントの自由を奪い、自身の可能性に制限をかけてしまう」のは他者・外からの要因だけではありません。クライアントのうちにも潜んでいます。
それは過去です。
過去の経験は、根拠のない思い込み、なぜか囚われてしまっている常識、自分でも気づけない深層心理などを生み出し、知らず知らずのうちにクライアント自身を縛り可能性を制限します。
過去は「私は○◯な人だ」、とか「世の中(そのほか学校、会社、人生、世間)とはこういうものだ」と根拠のない理由であなたにリミッターをかけてきます。
オーセンティック・コーチングの苫米地式コーチングにおいては過去は一切関係ありません。ほんの少しもです。
コーチングが他の誰かの目的を達成するための都合のいい育成という名の優秀な奴隷作りの手法に用いられることは決して許されることではありません。短期的な近視眼的な目標達成、成果創出には効率的のアップの手法として利用されていることはとても残念です。
本当のオーセンティック・コーチングとは大きく異なっているからです。そこからは、独創的な新しいものは生まれにくいと思います。
オーセンティック・コーチングは会社の期待する人材育成には不向きなのかもしれません。
私がまだ平社員だった頃にもちろん冗談だとは思うのですが「頭から下だけ必要」みたいなことを言われたことがあります。今思うと、それは本音かもしれません。頭が空っぽの方が扱いやすいのは確かでしょう。
空っぽの卵は軽くて扱いやすく、潰れたら簡単に捨てることができます。潰れにくい固い殻の、でも空っぽな卵の殻を見つけてきて、さらに硬くしたいのなら他のコーチングを、当たり前の中身のある卵をきちんと温め、何かを生み出したいのならオーセンティック・コーチングをおすすめします。ぜひ検討してみてください。
まとめ
コーチングの目的
コーチングを受ける側(クライアント)が、自由に豊かで本当に幸せに生きるため
コーチングにおいて目的達成のためにすること
クライアントのマインド(脳・心)に以下のことを実感させます
1)自分がかけがいのない大切な他とは比較しようがない大切な存在であること
2)限界のない可能性を持っていること
3)自分がどうしても成し遂げたい、誰にもできなかったようなことを達成し得るだけの高い能力を持っていること
コーチングの具体的な方法
クライアントのマインド(脳・心)に以下のことを実感させます
1)基本知識を学ぶ
2)ゴールを設定する
3)ゴールを達成したときの状態をリアルにイメージする
(未来の記憶をする)
4)マインドの機能を利用して未来の記憶を現実にする方法を見つける
コーチング・セッションとは?
自分と深くコミュニケーションを取る時間・空間です。基調・基準は未来、未来からの視点のみ。過去は一切関係ありません。
コーチングでのコーチの役割
コーチングのコーチの役割はクライアントが自分自身と広く、さらに深く、もっと踏み込んでコミュニケーションを取る時間・空間作りです。偏りなく、くまなくより自由にコミュニケーションを取れるように促します。
具体的には以下の通りです
1)スコトーマを外す
2)エフィカシーをあげる
3)抽象度を高くする
コーチングでの大原則
クライアントの利益100%
クライアントの可能性に制限するようなことは絶対にしない
過去は一切関係ない